第10回【お墓を建てる手順は?】

☆予算を決める☆

まず、お墓を取得するときに、お墓の永代使用料がいくら、工事費を含めた墓石代がいくらと、予算を建てます。墓石の大きさなどは、予算によって決まってきます。お墓の敷地が広い場合には、墓石だけでなく、墓誌や灯籠などの付属施設も設置することができます。

☝お墓の開眼費用や、納骨のための費用が別途必要であることも考慮しましょう。

 

☆石を決める☆

どんな石を選んだらよいのかは、素人にはなかなか分からないので、実際に建っているお墓を見るとよいでしょう。写真や石材の見本などでは分からないことが見えてきます。石材業者が決まっている場合は、その業者が施工したお墓を見せてもらうとよいでしょう。

 

☆業者と具体的な打ち合わせ☆

大体の内容が決まったら、業者と具体的な打ち合わせに入ります。墓石の大きさ・形・材質などは、予算を決めた段階である程度の打ち合わせは済んでいるので、完成予定日や墓石に刻む文字などを打ち合わせます。

①完成予定日

春秋の彼岸や一周忌などの開眼法要、納骨式の日が決まっていれば、そこから逆算して発注する必要があります。最低でも1~1ヶ月半、できれば2~3ヶ月の余裕を見ておきましょう。

②墓石に刻む文字

戒名や宗派の名号・題目、家名など、墓石に刻む文字は様々です。宗派によって異なることもあるので、注意が必要です。

 

☆墓相への対処方法☆

お墓を建てるにはこうしなければいけないといわれている事柄が墓相です。墓相は、家運や人生の吉凶に影響を与えるとされています。お墓の向き、墓石の形・材質・色、墓石に刻む文字、周囲の環境、植樹、建墓の時期など、様々な事柄が墓相として挙げられ、吉凶の判断がされています。

墓相の中で、根拠のあるものとないものを見極め、自分で判断することが必要です。何らかの根拠がある墓相の場合、それが自分の建てようとしているお墓にとって大事なことかどうかも見極める必要があります。

☝石材業者が吉相墓とするお墓には、長年の経験から、風化に強く、耐震性を考え、さらに宗教的な要素も取り入れたものが少なくないので、参考にするとよいでしょう。