第15回【分骨とは?】

分骨とは、遺骨の一部を分けて、2カ所以上のお墓に納骨することです。一般的には、以下のような場合に分骨が行われます。

①遺骨を宗派の本山にも納めたいとき。

②遺骨を郷里の菩提寺にも納めたいとき。

③遺骨を生家のお墓にも納めたいとき。

④お墓が遠方で、手近でも供養できるようにしたいとき。

 

☆火葬のときから対処する☆

分骨が初めからわかっている場合は、葬祭業者にその旨を伝えておけば、分骨用の骨壺を別に用意してもらえます。

納骨には「死体火(埋)葬許可証」に火葬済みの証印が押されたものが必要ですが、「死体火(埋)葬許可証」は1通しか発行されないため、分骨する分の「死体火(埋)葬許可証」がありません。そうした場合、それに代わる書類を火葬場で発行してもらいます。分骨する数だけ、「火葬証明書」に代わる書類を発行してもらうことができます。

 

☆埋蔵してある遺骨の場合☆

1つのお墓に埋蔵したあとに、分骨をしたくなる場合があります。その場合は、遺骨のあるお墓の管理者に「分骨証明書」を発行してもらい、分骨先に提出します。